
革新はいつでもBowers & Wilkinsの品質の証となっています。そして、ノーチラスを生み出した5年間の研究プロジェクトが、この品質への取り組みを集約しています。
DM6の階段状のバッフルからEmphasisのクールな現代性まで、Bowers & Wilkinsはポリシーとして、高精度なサウンドを求めて、あらゆる側面を常に探求してきました。当社のエンジニアはこうしたポリシーを遵守し、満足できないことがあっても、最終的には専門技術や知識として培われました。ある時期私たちは後方向サウンドがドライブ・ユニットから大量に放散されるディポールやバックレス・スピーカーにエネルギーを集中しました。バッフルには、さまざまな工夫を凝らしていますが、リスナーにはどのようなコーン材料がドライブ・ユニットに使用されているかが分かります。そして画期的な技術が誕生しました。エンジニアはノーチラス™のプロトタイプに取り組みつつ、従来の形状で一般的なテーパーリング・ホーンを実験しています。こうしたケースにのみ、ホーンはサウンドの発信ではなく、吸収に使用されます。
上部のミッドレンジ・ドライブ・ユニット周囲の不要なキャビネットの反響を除去するために、Bowers & Wilkinsのエンジニアは、レア・アース・マグネットを採用しました。そのポール・ピースを空洞にして、スペースを余分に造れば、後方向の音波が大量に出力されます。しかしながら、当初の試験では、ドライブ・ユニットの梨型エンクロージャが、Hi-Qレゾナンスとして知られている、ピーク時には受け入れられないほど激しいレスポンスを発生させることが分かりました。梨型を逆ホーンに取り替えることで、この問題は解決しました。結果は見事なものでした。音響学的に透明なマグネットと指数関数テーパー・フォーンを組み合わせると、サウンドが後方向に放散するのをすべて吸収し、無限とも言えるバッフルが形成されます。
長期間にわたるノーチラスTMのデザイン・プロセスで発生した問題の1つは、バス・エンクロージャの扱い方でした。上部3つのドライバにおける伝送線路の原則を発見した当社のエンジニアは、密閉型ボックスがバスに最適であると当初は考えていました。しかしながら、リスニングテストにより、バスと他の3つのドライブ・ユニット間で連続性が途切れこるとが分かりました。トゥイーター、トレブル、およびミッドレンジ・ドライバーの純度の高いサウンドにマッチさせるには、バスに導波管が必要です。このことがジレンマになりました。 低周波数で、直径300mm、長さ3mの非テーパー型パイプが必要であり、これは明らかに実用的とはいえない解決法でした。研究チームは、本物のサウンドを徹底的に追求するうち、Bowers & Wilkinsの卓抜した先進技術を新たに確立することになります。実験により渦巻き型のホーンが要求どおりのパフォーマンスを発揮し、一般的なパイプよりもはるかに少ない体積で構成されることが分かりました。