スピーカーにおいてハードでメカニカルな作業を担当するドライバーに、その作業対象となる信号を届けるのが、電気処理を行うクロスオーバー部分です。そこで目指すべきものは、シンプルさです。中には、ドライブ・ユニットの欠点を補うために複雑なクロスオーバーを要求するスピーカーもあります。メカニカル・デザインが優れているほど、電子部品のデザインをシンプルにすることができます。

ある部品が個々のスピーカーの音にどうして、どのように影響を与えるかについてはまだ十分に分かっておらず、私たちは今でも研究を続けています。名目上は同じ部品品種でも、実際にはメーカーが異なると音質に大きな違いが出ます。そこで最終的には人間の耳を信頼し、最高の音に聴こえるものを選ぶことが解決策となります。私たちは、回路内の各ポジションに最適の部品を見つけるまで、部品の性能を厳しく査定する入念なリスニングテストを実施します。耳による微調整は、クロスオーバーがシンプルでなければ不可能です。私たちの「聴いて学ぶ」方針から最もメリットを得ているクロスオーバーのセクションは、おそらくトゥイーターに送る信号処理をする部分かもしれません。ほとんどのBowers & Wilkinsのスピーカーでは、その処理を行うのは繊細なディテールの隅々まで保護できることが耳で実証された一つの部品です。
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